近年の教育実績

勤務先である関西学院大学では、専門職大学院であるビジネススクール(経営大学院)/アカウンティングスクール(会計大学院)を運営する経営戦略研究科の専任教授として修士課程の8科目(24単位)を担当。数少ないバイリンガル教員として、うち2科目については英語100%による授業を行っている。博士課程後期課程である先端マネジメント専攻では研究指導教員を務める。

 

 (1)~(6) は、創造性マネジメントのシステム・モデルにおける構成要素①「既存知識の増強」の、合理性にもとづく経営管理の既存知識・技能の強化を担当する〔価値創造経営〕関連の科目群、(7) & (8)は、① を踏まえた、管理会計学の分野の新しい潮流・テーマとしての創造性の構成要素②「創造的思考の涵養」・③「創造技法の習得」・④「創造的態度の育成」を担う〔創造性マネジメント〕の主力科目群である。

 

とりわけ、アドバンスト科目である (8)「創造性マネジメント」は、心理学や教育学の研究成果と経験を反映させたプログラムの中核科目として、学界での発表・提唱に先んじて2018年度からワークショップ型の発展科目として配当されている。創造性マネジメントのコンセプトの実証に関する経験と証拠を蓄積・提供する役割を担っており、既に2桁に達した受講生がこれまでに大学院を巣立ち、企業等の現場で活躍している。

  

【授業一覧】

(1)「管理会計論」(2単位)

 授業の目的・概要: 企業経営の共通言語であるアカウンティングの重要分野であるとともに、経営管理

 ツールの中核を占める重要領域であるマネジメント・アカウンティングのコンベンショナル・ウィズダム

 (共通知識)の中から、主要な基礎理論を抽出し、体系的に修得する。

(2)「意思決定会計論」(2単位)

 授業の目的・概要: 営業量や操業度に関係する業務的意思決定と、投資決定を取り扱う戦略的意思決定

 の主要な理論や技能に関する専門知識を深め、応用力を身につける。

(3)「業績評価会計論」(2単位)

 授業の目的・概要: 利益管理ならびに原価管理という業績管理(業績評価)に関する専門知識を深め、

 応用力を身につける。

(4)「管理会計英語講義(Fundamentals of Management Accounting)」(2単位)

 授業の目的・概要:  (1) の英語科目。

(5)「企業ファイナンス」(2単位)

 授業の目的・概要: 投資の意思決定、資金調達の意思決定、配当/自社株買いの意思決定という財務

 意思決定の3つの柱に関する主要な理論・技法について、専門知識を深めるとともに応用力を涵養する。

(6)「ファイナンス英語講義(Principles of Corporate Finance)」(2単位)

 授業の目的・概要:  (5) の英語科目。

(7)「管理会計事例研究」(2単位)

 授業の目的・概要: 分権的組織管理及び戦略的ファイナンスという企業経営の重要課題について、トッ

 プマネジメントの観点に立って事例を繰り返し分析することによって、履修者の経営・管理感覚を養うと

 ともに、論理的思考力・論旨展開力・問題解決能力の増強をはかる。

(8)「創造性マネジメント」(2単位)

 授業の目的・概要: 創造性マネジメントの知見を一般知識へと昇華させるべく、創造性開発の理論・

 実践法を習得するプロセスを通じて、自律性、課題発見力、計画力、コミュ力、問題解決力、想像力、

 創造力を高いレベルで発揮できるようにするための座学ならびに演習を行う。