プロフィール

徳 崎  進(とくさき すすむ)

 

経営を教育の観点から追究する経営学者・会計学者。専門領域は「価値創造経営」(管理会計/経営財務/財務管理/ファイナンス)& 「創造性マネジメント」。関西学院大学商学部卒。ハーバード大学で修士号。博士(経営学)。米国公認管理会計士(CMA)・米国公認財務管理士(CFM)。兵庫県神戸市出身。

 

日米欧の大企業・金融機関、国際コンサルティングファーム 等を経て、2005年より関西学院大学教授。所属は専門職大学院経営戦略研究科。東北大学客員教授(2017年~2019年)、台湾国立中正大学兼任教授(2020年~)等を歴任。学界では日本管理会計学会関西・中部部会副会長などを務める。価値創造のための経営管理システム(価値創造経営;value based management)をテーマにした研究で2度の学会賞受賞歴がある。

 

「イノベーションをもたらす創造的経営人材の育成」をライフワークに掲げ、従来の専門である合理思考の経営学分野(意思決定/業績評価/経営財務)をベースに、心理学や教育学の知見および経験を融合させた非合理性環境下の創造的な問題解決/意思決定を支援するシステムモデルとしての創造性マネジメント」を推進するべく、大学の専門科目の授業等における高度専門教育への献身に加えて、芸能プロダクションに所属して演劇を通じた社会教育活動にも従事してきた。現在は、教鞭の傍ら、実践機関である E I 創造性マネジメント・インスティチュート の運営に注力している。


創造的経営人材の育成をライフワークに

 経営学はもとより社会科学以外の領域をも内包する、優れた経営管理に関する知性と技能の集合体である管理会計学と、企業経営をお金という合理性の観点から眺める経営財務理論を専門としてきた実業界出身の意思決定理論および技法の研究・教育者というバックグラウンドに加えて、幼児の知能・英才教育の現場の参与観察を通じた心理学の研究成果の創造性開発への効能の検証、教育学分野の態度技法に関する研究グループへの参画、俳優・演出家としてのプロの演劇への従事、といったユニークな素養の弛まない向上を自らに課すことで、創造性教育の指導者としてのコンピタンスを構築してきました。

 こうした「理論」と「技能」、「実践」の三位一体が、創造性マネジメントのシステムモデルの発展の原動力になっています。未来を見据えたこの活動を大学の内外で推進するために、ノウハウの供与や支援を鋭意行っています。企業や自治体で創造的な人材の育成や組織の開発に取り組んでいる皆さん、競争優位を獲得するために不可欠なイノベーションの起点となる創造性を備えた経営人材の育成に向けて、ぜひご一緒に切磋琢磨し、ともに歩んで参りましょう。